寒いあー寒い。
色気出して軽装で外を歩き回ってるもんだから大変。
とあるマダムブランドのデモンストレーションを見るために先輩と待ち合わせ。
やけに早く集合場所についたのはいいとして、
外なのでものっそ寒いわけ。
予定時間の5分くらい前に先輩は来たけど、
すでにおいらの手足先の細胞が機能停止してる。
目的地のホールに向かう道すがらに先輩が、
『さっき面白い子見つけてさー』
面白かったんですねー、良かった良かった。
『君とベッキーを足して2で割った感じの子』
?
何か足されたり割られたりしてんですけど。
『あ、でもかわいかったよー』
ん?
なんだ?
ちっとも嬉しくないど。
ベッキーっていったら、
近所の家に住んでいるわんこに同じ名前の子がいるけど
そんなわけないし、
彼女の言うベッキーは、きっとあのベッキーだよね。
あのベッキーならば、
単体で十分かわいい。
『十分にかわいい人』が、
おいらと配合されて
『あ、でもかわいい』
になった。
一方、足された側のおいらはどう受け止めたらよかったのだ?
それ以上は別に何も膨らまない会話だったのでしれっとスルーしたけど、
内心少し引っ掛かってたわけよ。
よそで足しただの引いただの言ってる分にはどうでもいいんだけど、
あんまし本人にそういう事は言わないほうがいいかもしれないね。
具体的に貶されたりしていないだけに、
悲しくなったり腹が立ったりもしないけど、
ほんのうっすら、
傷つくんよね。
今ちょっとその辺デリケートな時期、
っちゅー事にしといてチョリソー。
しずでござった。
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